仕事と人

会員数の増加、サービスの向上。「ビューカード」の魅力をもっと高めるために基幹システム「VENUS」を新世代へリプレース。

JEISが開発・運用を担っている重要なシステムの1つに、JR東日本グループが発行するクレジットカード「ビューカード」のシステム 通称:VENUS--ヴィーナス--があります。会員数490万人、取扱高1兆6,500億円(ともに2015年度実績)という、日本有数のクレジットカードの基幹システムが2015年、8年ぶりとなるリプレイスを実施。構想から移行まで3年を要したこの大規模プロジェクトを例に、JEISのシステム開発の流れをご紹介します。

三田 悠一郎カードシステム部 カード計画PJ リーダー

2002年入社。企業情報システム部*を経て、2005年から現在も所属するカードシステム部*に。今回リプレイスした「VENUS Ⅲ」の先代「VENUS Ⅱ」の開発にも参加している。サーバなどの基盤の設計・構築を担いつつ、プロジェクトリーダーとしてメンバーをまとめている。(*いずれも現在の部署名)

開発担当メンバー

山本 佑樹

堀 夏実

運用担当メンバー

小出 行輝

浅川 しほり

ビューカードシステム(VENUS)

ビューカードの請求情報や会員情報、加盟店情報の処理や管理などを「ビューカードシステム(VENUS)」が担っています。VENUSはビューカードのサービス拡充に連動し、社内外の多数のシステムと連携したクレジット総合システムとなっています。
主に駅に設置しているVIEW ALTTEシステム、ビューカード会員からの問合せを支援するコールセンターシステム、ビューカード申し込みの入会審査業務を支える入会審査ワークフローシステムなどもVENUSの一部を構成しています。
クレジットカードに関する業務を多面的に支援し、毎日あたりまえに使用できるように当社がビューカードのシステム構築に貢献しています。

プロジェクトの体制

FLOW1 要件定義

新たに開発するシステムには、どのような機能・性能を持たせるか。お客さまである株式会社ビューカードの要望を受けつつ、具体的な目標(システムの概要)を決めるのが「要件定義」です。
前回のリプレイス以降、ビューカードの会員数、取扱高は順調に伸びており、今後の成長を見越してシステムの規模を決めるのが最初の難関。またさらなるサービス拡充のため、ゴールドカードや家族カードの発行、入会手続きでのタブレット端末の導入といった新たな機能の追加があり、今回の要件定義には4〜5ヵ月ほどかかりました。

FLOW2 設計

要件定義が完了するといよいよシステムの設計へ。「VENUS」は、入会処理や決済処理、コールセンター業務など15を超えるシステムで構成されており、それぞれのシステムごとにチームをつくり設計を進めます。自分が担うシステムについて、各担当者は要件定義の段階から参加しており、そこで決めた画面表示や帳票デザインなどの設計作業を協力会社に展開。
他のカード会社や銀行、印刷会社など関係先が多いのがクレジットカードシステムの特徴ですが、ビューカードはさらにSuicaとの接続もあり、JEISの担当者はそれぞれの接続先との連携・調整も担います。

FLOW3 製造(開発)・テスト

設計が完了したら、次に製造を行います。JEISの管理のもと協力会社とともに製造(プログラミング)を進めます。 システムによって製造にかかる時間が異なるため、個別に品質をチェックし、他のシステムとの連携、そしてすべてのシステムをつなげた確認へとテストは徐々に規模を拡大。
他のカード会社など社外との接続確認も欠かせず、その調整はJEISのSEの重要な役割となります。最終的なテストはビューカード社の立ち会いの下に行い、要望通りにシステムが仕上がっていることを確認してもらいます。

FLOW4 切替(サービスイン)

問題なく稼働している既存の「VENUS Ⅱ」から、次世代の「VENUS Ⅲ」への移行。切替は3年におよぶ開発プロジェクトのクライマックスです。今回はデータセンターの場所が変わるため、切替作業に4日間を費やしました。切替時に起きる日常業務への影響は、あらかじめビューカード社と情報を共有しておきます。そして本番では関係者300人以上がそれぞれの持ち場につき、入念に策定した工程表に沿って作業を進めました。
既存のシステムからデータを取り出し、新規の基幹システムに取り込んで稼働を確認するのに2日。その後、基幹システムにつながる各システムも「VENUS Ⅲ」に移し、計画通り4日間で切替を完了しました。

FLOW5 運用

新システムが稼働し始めた後は運用フェーズに入り、JEISが主体となって稼働状態を監視し、障害が起きた際には迅速な対応を行っています。
また、法令の改定や運用の改善、提携先やサービスの追加などでビューカード社からシステム改修の要望が入れば、これにも対応しています。要望の中には、営業計画の基礎資料となるカード発行枚数や取引件数のデータ抽出といったものもあります。またサーバの稼働状況は月次でビューカード社に報告しており、必要に応じてインフラ増強計画の協議に入ります。
そして運用が軌道に乗り、しばらくすると、次期のリプレイスに向けた計画をスタート。AIやIoTなど新技術の動きも視野に入れながら、私たちはビューカード社と未来のシステムの話を始めています。

 
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